60倍深絞り加工 工法レイアウトからみる樋口の技術
樋口製作所の超深絞り加工技術
深絞り加工は、金属加工の中でも一般的に難易度が高い加工方法の一つです。
樋口製作所の開発専門部署は、工数削減やコスト削減などメリットの多い深絞り加工にこだわり、
世界トップクラスの超深絞り技術、60倍深絞り(絞り長さと直径の比率)を可能にしました。
こちらからも樋口製作所の60倍深絞りの技術がご覧いただけます。
WEB展示会
深絞り加工の難しさ
まず、深絞り加工がなぜ難易度の高い技術とされているのか、樋口製作所の特徴を踏まえながら見てみましょう。
1.材料の性質
金属には、その種類によって硬度・異方性・伸びなどの物性値に異なる性質があります。深絞り加工にはそれらの特性を考慮して、適切な材料を選定する技術が必要とされています。
樋口製作所では一般的な鉄の他、高張力鋼板(ハイテン材)、ステンレス、アルミ、そして銅、インコネルなど深絞りが難しいとされる材質であっても超深絞り加工を実現しています。
2.ひずみと割れ
深絞り加工は、材料に大きな力を加える必要があります。その為、加工後に金属がひずんだり割れたりすることがあります。ひずみや割れを発生させない為には、適切な材料の選定や加工条件の設定が非常に重要です。
樋口製作所では、様々な手段を用い、安定した品質で製品を製造しています。
樋口製作所では、これまで培った深絞りの経験とノウハウで、お客様の求める商品に必要な設計・加工条件の選定を行います。
軽量化、加工硬化、そして材質のご指定などのご要望・目的に応じた設計と加工条件を選定し、ご満足いただける商品の完成に向けてお客様と2人3脚で試行錯誤を重ねていきます。
樋口製作所の60倍深絞り加工
樋口製作所では、開発専門の部署で新工法の開発や、新素材のプレス加工の研究など、日々様々な技術開発を行っています。
その中でも“深絞り”の技術に関しては、他社も驚くような技術を誇ります。
樋口製作所=“深絞り”と認識して頂けるよう、日々努力を重ねるなかで、絞り深さにおいて、絞り長さと直径の比 62倍を実現しました。そして、鉄の他、高張力鋼板(ハイテン材)ステンレス、アルミなど様々な材質においても深絞りを実現しています。
その他、銅、インコネルなど深絞りが難しいとされる材質であっても超深絞り加工を実現しています。
常に、開発チームにおいて、改良を進めていますので、お客様のニーズに応じて技術開発を進めることも可能です。
また、樋口製作所では深絞技術から派生したケースも数多くあります。
現在、ハイテンの深絞りは軽量化の面で大変注目されている分野の一つです。自動車のEV化が急速に進むなか、部品を少しでも軽くする取組みが進められています。そのため、自動車安全部品にも、強度を保ちつつ薄くできるハイテンの適用が現在求められているからです。
時代のニーズに合わせて、中高張力鋼板(ハイテン材)の深絞りやアルミ合金のプレス加工といった新工法の開発が課題となっています。そんな中、すでに板厚2mmの厚さで、980MPa級ハイテンを直径と同じ高さで絞るという難易度の高い部品の量産化に成功しています。
また、ハイテンへの穴あけ加工も強みとしています。
通常、板厚より小さい径の穴あけ加工は難しいとされていますが、樋口製作所ではハイテンの絞り部品に板厚より径の小さい穴を複数同時に加工することが可能です。さらに、その穴を内側から外に向けて抜くことで、内側にバリを出さない技術も保有しています。
このような、高度なプレス成形に用いられる金型は設計から製造まで本社工場で行います。
お客様より製品についてご希望をお聞かせいただいてから、何工程で製作するか、どのような順序で成形するか、また工法転換によりコストダウンを叶えることができないかといったことについて緻密な計算を重ねていきます。
経験豊富な製造チームにて、議論を重ねながらお客様のご希望を叶えます。
このような世界トップクラスの深絞り加工技術を誇る樋口製作所であれば、
皆さまが抱える課題を解決することが可能です。
変化がスピーディかつ激しい時代、
お客様の要望も多種多様化する中で、しっかりとお応えしていくためにも、これまで培ったノウハウに加え革新する最新技術、あらたな開発技術を融合させて新たなものづくりスタイルの確立を目指します。
ご相談は創業86年、蓄積されたノウハウと革新的な技術開発の樋口製作所へ!
樋口製作所創業時からこだわり続ける深絞りの技術で新しい価値創造を実現します。
確かな設計と加工のプロである樋口製作所であれば、経験豊富な技術を元に精度の高い加工対応が可能です!
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