様々な材質の深絞り加工
様々な材質の深絞り加工
樋口製作所には、得意とする深絞り加工の技術を活かし、さまざまな材質の深絞り加工が可能です。
中でも注目は、加工困難な超高張力鋼板(超ハイテン材)の絞り加工を実現させていることです。
熱間プレスでないと加工硬化の為に、破断が発生しやすい超ハイテン材料を工程設計と金型設計の工夫により冷間プレス加工にて実現しました。
その他にもアルミやステンレス、非鉄金属の深絞り加工も行っております。
樋口製作所の深絞り加工技術
プレス加工の中で最も難しく、高い技術が要求されるのが『絞り加工』と言われています。
この絞り加工の中でも、『深絞り加工』は樋口製作所が最も得意とする技術です。
深絞り加工は、成形したい形のへこみをもつ金型と、パンチで一枚の板に圧力を加えて成形する加工法です。
シンプルな仕組みなので、工数が少なく、品質が安定しやすいため量産に適しています。
その一方、金型の設計が甘ければ、割れやしわのある欠陥品が製造されるリスクがあります。
たとえば限界絞り比、加工時や局部への負荷設計にミスがあると、底、フランジ、側面などに割れが発生するリスクの要因です。
また、パンチとダイスの摩擦や金属材料の選定にミスがあると、しわの発生原因となります。
ハイテン材の深絞り加工 工法転換事例
深絞り加工の中でも、ハイテン材(高張力鋼板)の深絞りは軽量化の面でも注目されています。自動車のEV化が急速に進むなか、航続距離を伸ばすために、部品を少しでも軽くする取組みが進められているからです。そのため、自動車安全部品にも、強度を保ちつつ薄くできるハイテン材のニーズが高まっています。
樋口製作所では、日本トップレベルの深絞り技術を活かし、ハイテン材の深絞りについても研究を重ねています。
すでに2mm厚さの980MPa級ハイテンを直径と同じ高さで絞るという難易度の高い部品の量産化に成功していることがその成果です。
また、ハイテンへの穴あけ加工も実現しています。通常、板厚より小さい径の穴あけ加工は難しいとされていますが、ハイテンの絞り部品に板厚より径の小さい穴を複数同時に加工することができます。
さらに、その穴を内側から外に向けて抜くことで、内側にバリを出さない技術も保有しています。
技術開発は常に前進しており、さらに硬い1,180MPa級ハイテンの深絞り部品の開発も進めています。
高張力鋼板の深絞り加工
樋口製作所では、ハイテン材の深絞り加工において、強度の必要な個所の板厚を維持しながら強度不要な個所は削減し、軽量化を実現しました。
この工法においては、中間焼鈍を行わずに加工が可能で、加工硬化によって、より強度が向上することが大きな特徴です。
こちらの製品については圧力容器など、高強度が求められる部品に使用出来ます。
超高張力鋼板の冷間プレス成形への工法転換を実現 深絞り加工
超ハイテン材の熱間から、冷間プレス整形への工法転換を実現し、コスト低減を実現しました。
引張強度780Mpa以上の超ハイテン材の深絞り品の開発を行いました。
また、深絞り加工による継ぎ目を作らない成形で強度向上を達成し、重量約40%減の軽量化実現にも成功しています。
樋口製作所では1,180Mpaまでのハイテン材に対して加工を行う事が可能です。
また、ハイテン材に限らず、材質の特性上、深絞り加工が難しいとされている非鉄材についても、深絞りを実現しております。
お客様のニーズに応じた各種材料の深絞り技術の蓄積を行っております。
不可能だと思う事例についてもまずは、樋口製作所にご希望をお知らせくださいませ。
高い技術力が必要となるハイテンの加工においては、設計が大変重要です。
経験や技術に基づいた知識がなければ、割れやしわが発生するダイスを製作する可能性が高くなるからです。
万が一、割れやしわといった問題が生じる場合には、材料の変更やプレス条件を変更し、再度トライすることが必要です。
しかし、改めて設計やダイスの作成を行うと費用がかさんでしまうというデメリットが生じます。
設計に不安がある場合は、ぜひ樋口製作所へご相談ください。
このような世界トップクラスの深絞り加工技術を誇る樋口製作所であれば、
皆さまが抱える課題を解決することが可能です。
変化がスピーディかつ激しい時代、
お客様の要望も多種多様化する中で、しっかりとお応えしていくためにも、これまで培ったノウハウに加え革新する最新技術、あらたな開発技術を融合させて新たなものづくりスタイルの確立を目指します。
ご相談は創業86年、蓄積されたノウハウと革新的な技術開発の樋口製作所へ!
樋口製作所創業時からこだわり続ける深絞りの技術で新しい価値創造を実現します。
確かな設計と加工のプロである樋口製作所であれば、経験豊富な技術を元に精度の高い加工対応が可能です!