工法転換事例:樋口製作所の深絞り加工
樋口製作所の深絞り加工技術
樋口製作所が誇る技術の一つに、深絞り、超深絞りの技術があります。
高張力鋼板(ハイテン材)をはじめ、ステンレスやアルミなど非鉄金属の深絞り加工も行い、その他材質についても継続して開発をしています。
樋口製作所では、金型製作からプレス、二次加工、量産品生産の一貫生産できる体制を整えています。開発だけを専門で行う部署があり、そこで行われる開発の一つに絞り加工の追求があります。
深絞り加工は、金属材料を特定の形状に加工するための技術で多くのメリットを持つ技術の一つです。
深絞り加工のメリット
プレス加工は生産性が高く、複数の工程を組み合わせる事が出来ます。例えば、穴あけや切断、曲げなどの工程を一度で行う事が出来ます。これにより、生産効率が向上し、製品の加工時間を短縮する事が出来ます。
そして深絞り加工の技術は、金型を使用して行われるため、非常に高い精度で加工が行われます。また、金型による圧力や力の均一な分布により、製品の均一性も高まります。
さらに、コスト削減の観点からも有効な加工で、深絞り加工は、加工前の材料の形状に応じて、必要最小限の材料を使用して製品を作成することができます。これにより、無駄なく材料を活用することができ、コスト削減にもつながります。
高い強度と耐久性: 深絞り加工によって作成された製品は、金属材料の特性を活かして高い強度と耐久性を持ちます。特に、一体化した構造により溶接や接着などの弱点がないため、製品の信頼性が向上します。
樋口製作所ではこれら多くのメリットもった深絞り加工の技術開発を随時進めて、同業者も驚くような製品を生み出しています。
樋口製作所では、様々な目的に対応すべく、円筒絞り加工、角筒絞り加工、異形絞り加工、円錐絞り加工、角錐絞り加工、球頭絞り加工などの形状に合わせた絞りが可能です。
また材料も、ステンレスやアルミ、そしてハイテン材を利用した強度増加と軽量化も可能です。
※深絞りの樋口 L/D比60倍への加工を実現
※ステンレスの深絞り
※高張力鋼板の深絞り加工
ここで、お客様からのご相談により、パイプ材からの置き換えを行なった事例をご紹介します。
パイプ材では、規格寸法での対応となりますが、絞り加工ではお客様のご要望に合わせた寸法での加工が可能になります。それだけでなく、シームレスであるため、強度面も非常に安定するメリットがあります。
このように樋口製作所では、お客様からのご希望をお聞きする中で、ご希望を叶えることだけをゴールとせず、より適切な工法がないかを検討し、お客様にとって最適な製品をご提供できるよう、工法転換のご提案を行っていきます。
おまけ:樋口製作所の技術はこんなところにも?!
樋口製作所の深絞り技術が、『ルアーフィッシングで使用するルアーのラトルケース』にも使われています。
本体と蓋の嵌め合いをコントロールし金属製のラトルケースを提供しております。
注意!仕組みはシンプルな深絞り加工ですが技術が必要です
深絞り加工はシンプルな加工方法で量産に適しています。
一方で設計には緻密な計算が必要です。
設計が甘ければ成形品にしわや割れのリスクが発生します。
例えば限界絞り比、加工時や局部への負荷設計にミスがあると、底、フランジ、側面などに割れが発生するリスクの要因となります。
また、パンチとダイスの摩擦や金属材料の選定にミスがあると、しわの発生原因となります。
豊富な経験や、技術にもとづいた知識がなければ、割れやしわが発生する金型を設計してしまうリスクもあるのです。
もし、絞り加工で割れやしわといった欠陥が生じる場合には、金属材料を変更したり、プレス加工の条件を変更したりすることで改善ができます。
しかし、改めて設計と金型の成形をすれば余計に費用がかかってしまいます。
設計に不安がある場合は、まずは技術のある専門業者への依頼も検討してみましょう。
【お客様のお困りごとを技術力で解決する】樋口製作所にぜひ一度、
お客様のお困りごとを預けてみませんか?
変化がスピーディかつ激しい時代、
お客様の要望も多種多様化する中で、しっかりとお応えしていくためにも、これまで培ったノウハウに加え革新する最新技術、あらたな開発技術を融合させて新たなものづくりスタイルの確立を目指します。
ご相談は創業86年、蓄積されたノウハウと革新的な技術開発の樋口製作所へ!
樋口製作所創業時からこだわり続ける深絞りの技術で新しい価値創造を実現します。
確かな設計と加工のプロである樋口製作所であれば、経験豊富な技術を元に精度の高い加工対応が可能です!
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